コンプレッションインナーとは体に圧力をかける加圧インナーのことで筋肉を支えたり姿勢を矯正することにもサポートしてくれ、プロのスポーツ選手など運動をする人が良く愛用している肌に密着した下着のようなものです。参照元⇒作業服インナー
ナイロンとポリエステルの混合したものや、ナイロンと弾力性のあるスパンテックスを混合したものなどが使われますが、各メーカーがそれらの素材を工夫して使いながら、筋肉を圧する機能のあるインナーを開発しています。
コンプレッションインナーの役割
コンプレッションインナーは筋肉に程よい圧をかけて筋肉を支えてくれ、運動による無駄な動きを抑えて筋肉の疲労を軽減するだけでなく、運動に合った正しいパフォーマンスの形成に役立ってくれます。また程よい圧がテーピングのような効果もあるので関節への負担を和らげ、けがの防止にも役立ちます。
さらに背中の筋肉を引っ張ったり、肩を拡げるように圧をかける加圧シャツなら猫背を予防し姿勢を正しくする働きもあります。姿勢が良くなると肩こりや腰痛も軽減されるので、体調が良くなることも期待されます。コンプレッションインナーには上半身に着用するシャツタイプと下半身に着用するタイツタイプがありますが、下半身のタイツは医療でも使われています。
手術のときなど長時間同じ姿勢を保たなければならない場合、下半身の血流が滞らないように加圧ストッキングやレギンスを着用し、太ももやふくらはぎに圧をかけて血管のポンプ運動をサポートして血流の滞りやむくみを予防するのですが、その医療用のレギンスなどをもとに作られたのが加圧タイツです。
だからコンプレッションインナーの下半身用タイツをはくと、血流が良くなるという働きもあるのです。
メリットがあればデメリットも
このようなメリットがあることからスポーツをするときに着用する人が多くなってきました。加圧タイプのない一般的な下着を使用して運動をすると筋肉に無駄な動きが多く疲れやすかったり、けがをしやすいなどの副作用が伴うのですが、少しでもそれらのことを軽減し、その上姿勢が良くなったり血流が良くなるというメリットがついてくるので、よく利用されるようになってきています。
しかしメリットばかりではなく、実はデメリットもいくつかあるのです。そのひとつに皮膚アレルギーのある人は炎症を起こしてしまうということがあります。使われている素材によるアレルギーも可能性がありますが、肌に密着して着用するので汗をかいたり蒸れたりしたまま、締め付け状態が続くことで痒くなることがあるからです。
それに皮膚がかゆくてもインナーが密着しているのでかくことができず、それがかえって運動の邪魔になってしまうのです。また筋肉を支え無駄な動きを制限してくれるインナーですが、手や足、体全体を大きく動かすようなスポーツの場合はそれがかえってデメリットになってしまい、思い切り運動をすることができないというデメリットもあります。
だから肌の弱い人や体を大きく動かすようなスポーツをする人には向いていないと言えます。
サイズ選びには注意
またそのような場合でなくても着用するにあたり、注意をしなければいけないことがあります。まずはサイズ選びです。小さいサイズのものを選んでしまうと筋肉を締め付けすぎて体が自由に動かなかったり、血行が悪くなり、大きいサイズを選ぶと加圧効果が減ってしまうので、自分にピッタリを合ったサイズのものを選ぶことが大切です。
また血液循環が良くなるといっても加圧インナーを着用することで体温が上がり汗もかきやすくなるので、しっかりと水分を摂らないと逆に血行不良や脱水症状を起こす可能性も出てくるのです。サイズ選びと水分補給に注意して、着用し運動をすることで、様々なメリットがある加圧インナーは運動だけでなくダイエットにも利用することができます。
一般の下着ではなく加圧機能のあるインナーを着用するだけで体温の上昇効果があり血液循環が良くなるので、新陳代謝も良くなり体内の老廃物を出しやすくしてくれるからです。加圧インナーを着ながらウォーキングやジョギングなど軽い運動を取り入れるとより効果が出る可能性もあります。
臭いのメンテナンスも大事
ところがこのコンプレッションインナーには一つだけ困った弱点があるのですが、それは臭いです。暑いときに着たり、着用して激しい運動をすると大量の汗をかきますが、その汗が洗濯をしても取れない臭いとなってしまうのです。
それは汗の汚れが布や繊維に残った蛋白質汚れとなり、皮膚についている雑菌がその蛋白質汚れを餌にして繁殖をすることによって臭いが発生してくるからといわれます。蛋白質汚れは普通に洗濯をするだけではなかなか落とすことができませんが、35度から40度のお湯に溶かして1時間以上つけておき、汚れが浮いてくるころにアルカリ性の粉末洗剤を入れて通常通り洗濯機で洗うことによって嫌な臭いもきれいに落とすことができます。
時々このように臭いのメンテナンスをしながら、ぴったり合ったサイズの根プレッシャーインナーを着用して運動やダイエット効果を高めましょう。